壱拾

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主人「最初は男だからと思ってたけどね、あまりにも綺麗だから。 大丈夫だよ。彼も一緒だから。」 え?僕も? って、何でドキッとしたんだろう。 現実逃避し、桜華の笑顔を見たときの胸の高鳴りについて考えだした魁。 桜華「役に立てますか?」 って!そこかい! 魁は桜華の発言に心の中でツッコミをした。 土方の話を聞いていなかった(※正確には台所から源さんと料理を運んでいた。)から、桜華の常識の無さに驚くばかりだった。 主人「勿論。よろしく頼むね。 薫、座敷に上がる時の着物を用意するから手伝っておくれ。」 主人はそれだけ言うと薫を連れて何処かへ行ってしまった。 花里「あらら。大変な事になったわね。 大丈夫よ、お酒を注ぐだけだから。」 桜華「頑張りましょうね、魁さん。」 ガッツポーズする桜華。 魁「はい。」 はっ!つられて返事しちゃった…。 花里「この店は他より早く始まるから、後…3刻程私の部屋で話しましょう。」
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