壱拾

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山崎「あれ~?魁が一緒ならこの辺りに居るはずなのに~。」 町の外れ、島原と真逆の場所の屋根に座って通りを見ながら呟く山崎。 魁は馬鹿だから毎回同じ行動するから~、桜華も一緒に行動すると思ってたのに~。 まさか、桜華が魁を連れて隠れてる? 山崎「まさか~;」 どないしよう。 完全に行動が読めへん。 こりゃ、飯所やないわ…、早く見つけんと鬼さんにいや…野郎共に殺されてしまうわ; 山崎「とりあえず情報を探すしかないわな…。」 屋根から飛び降りた山崎は着物に着替えて聞き込みに走った。 桜華「座敷に上がる時の着物、とっても綺麗ですね。」 薫「え、えぇ…///。」 私は桜華の方が綺麗だと思います。 魁「すみません、ここまでしていただいて…。」 とりあえず、感謝を述べる魁。山崎とは違い、礼儀をわきまえるのだ。 主人「こちらこそ。ひいきにしていただいてますし、売り上げも上がりそうですから。」 日が暮れ始めた時、明かりが灯った。
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