壱拾

30/47
前へ
/894ページ
次へ
桜華「失礼します。お初にお目にかかります。桜です。 お座敷にはあまり慣れていませんので、粗相があるかもしれませんが何とぞよろしくお願い致しします。」 仕切りを隔てて桜華は頭を下げる。 魁「か…華です。よろしくお願いします。」 桜華の隣でタジタジながらも挨拶をする魁。 男1「ほぉ~、美しいな。」 2人に見とれる男。 男2「早く、酒を注いでくれ。」 手招きをし、2人を呼ぶ。 『はい。』 しばらく経つと男達は酔ってきたのかベラベラと話し出した。 男1「それにしても、美しい髪だな。」 何でだろう…。あんまり、嬉しくない。 そう思いながらも笑顔で対応する桜華。 男2「俺達、新撰組に乗り込もうと考えているんだ。」 男2の方は完全に泥酔しきっている。
/894ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4250人が本棚に入れています
本棚に追加