壱拾

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桜華「着替えましょうか。」 花里の部屋にはキチンと畳まれた着物と刀。魁は忍装束に厚手の袋。 桜華と魁は素早く着替え、着物を畳み化粧を落とした。 魁「皆さん待ってますかね?」 最終確認をしながら聞く魁。 桜華「それが、新撰組の皆さんで探しているらしいです。」 え? 顔を真っ青にする魁。 桜華「魁さんは屯所へ行って下さい。 私は皆さんを見つけながら帰りますっ!」 部屋から飛び出した桜華は着物を着ているとは思えない速さで屋根伝いに町に消えた。 魁「僕も頑張ろう。」 夜、魁は桜華に負けず劣らずの速さで屯所へ向かった。
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