壱拾

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土方「島原!?」 お猪口から酒が零れそうになる土方。 何でそんな…山南と行った時か…。 女なんだからやれなくは無いが…何やってんだよ。 魁「はい…。」 取り敢えず、全て話す。 近藤「へぇ。7日後に新撰組に攻め込むとはね。長州と関わりが無い。 そろそろ、みんなもツマラナくなっているようだしちょうど良かったな。」 嬉しそうに言う近藤。 魁「それに、人数もそれなりに集めたようです。」 土方「クックック…潰してやろう。」 その顔は鬼。 新撰組の副長がいた。 土方「明朝、全員召集する。飯は早めに頼む。」 魁「はい。」 近藤「魁君。君の部屋、屋根裏だったよね?今日から桜華君の部屋が君の部屋にもなるから。 場所は分かるね?今日は荷物運んでおきなよ。」 魁は一礼してから荷物を移動し始めた。 望み通り殺してやる。自信過剰な屑め。 徹底的にな…。桜華に触れた事、口説いた事後悔しながら消してやる…。 土方はスルメをかじりながら思った。 あ~あ。トシ、桜華君に夢中だね。まるで、子離れ出来ないお父さんだよ。 近藤はスルメをかじっている土方を見ながら思った。
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