壱拾

46/47
前へ
/894ページ
次へ
一も桜華一番かよ。 土方「分かったよ。身体拭くぞ。」 そう言って、桶のお湯に手拭いを浸して絞る。 一「な…///」 顔を逸らす一。 土方「…出て行ってもいいぞ。コイツの身体、傷だらけだから綺麗にしてやるだけだ。 お前には浴衣を羽織らせてもらいたいだけだ。」 本当は俺を見張ってもらいたいだけなんだがな…。 傷に悪い事が分かっているが、桜華と2人になって理性を保てる自信が無いため一にいてもらいたかった。 一「分かりました。用意させてもらいます。」 タンスから浴衣を取り、元居た所に戻った一。 土方「オイ、何で刀に手ェかけてんだ?てか、抜く気満々だろ。」 一は膝の上に刀を置き握っていた。 一「桜華に手を出した時点で斬らせてもらいます。上手く斬りますから安心して下さい。」 無表情で言っているため本気なのか疑われるが、一は冗談でこんな事を言わないはず。 土方「上司を殺す気かよ…。」 そう言いながら、帯を取る。
/894ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4250人が本棚に入れています
本棚に追加