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桜華「見て下さい。」
―シュルシュルシュル
何の躊躇いも無く帯を解き、着物を脱いだ桜華。
『な!?』
2人は桜華が着物を脱いだ事より、不謹慎と言えど身体に目が行ってしまった。
身体にあるいつくもの傷と痣。白い身体を埋め尽くすように沢山あった。
桜華「この傷は…私達の親が……付けました。
親…は私達を……殺そう…としました……が、傷つけるだけ……でした。
理由は…私達が未来を……変える唯一…の人間だから…。」
涙ながらに話す桜華。
『はいぃ?』
信じられない馬鹿な話だった。
話終わった桜華は着物をきっちりと着た。
桜華「本来、私達は存在しない。」
言い切った桜華。
〔大丈夫だ。信用出来るから…。〕
うん。
土方「どう言う事だ?」
私“達”と言う言葉が引っかかる土方。
桜華「私達は本来死んでいる筈でした。でも、生きているんです。今までは決められている未来を見ていました。コレからは、変えられるんです。決まっている未来を。」
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