壱拾壱

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桜華「私も稽古します。甘味屋は永倉さんと藤堂さんも行くんですよね?」 『勿論。』 桜華「行きます。必要な物はありません。」 そう答えると食事に集中する桜華。一口一口を美味しそうに食べるので近くに居る者も幸せになる。 新八「俺の事、新八って呼べよ。他人行儀なのは寂しいからな。」 自分が食べ終わる頃新八は言った。 藤堂「ぱっさぁんで十分だ。俺は平助な、さんは要らねぇ。」 箸を置きながら藤堂も言った。 桜華「ぱっさぁんと平助?」 ―クスクスクス 食べ終わった隊士は桜華の『ぱっさぁん』に笑っている。 新八は言われたのが悲しかったが、桜華が反応が無いので首を傾げたのが可愛かった為瞬時に回復した。 夕「ぱっさぁん!平助!食べ終わったならサッサと出て下さい!片付けられないんです!笑ってる隊士!お前らもだ!」 『はいぃ!』 脱兎の如く広間から逃げ出す。 まだ、食べているやつは笑いながらその様子を見ている。 桜華「私も行きます。夕さん、美味しかったです。」 出て行く際、桜華は膳を片付けている夕に言った。
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