壱拾壱

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部屋に戻ると着替えて道場へ向かった。 総司「桜華さん!」 いきなり抱きつかれた桜華は何もせず、固まった。 総司「皆さんが来るまで手合わせをお願い出来ますか?」 桜華「こちらこそお願いします。」 軽く準備運動してから土方にもらった竹刀を構える。 総司「この間のように実戦的なものは避けて、楽しみましょう。怪我しては困りますから。」 この間のように夢中になって怪我させたくありませんから…。 前回は周りに人が居た。どうにか止められる。今は居ない。殺してしまうかもしれないから。 桜華「はい。」 楽しみだな。総司さん、強いし綺麗な太刀筋だから。 ―タンッ ―バシッ 桜華「総司さん、お互いに注意しあいましょうよ。」 ―バシッ、バシッバシッ 総司「桜華さん、足に注意がいってませんよ!」 足払いしようとするが柔軟な身体なのか、払われた直後竹刀を持ち替えてクナイを持つようにし、総司の足を払う。
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