壱拾壱

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桜華「お疲れ様です。次は柔軟体操をしましょう。」 柔軟体操とは桜華が蔵生活の間に生み出した体操で、身体を柔らかくする体操の事。 桜華「足に手を付けて。」 苦しそうにしながらも手をつける。 隊士1「俺…桜華さんに稽古してもらいたい。」 隊士2「分かる。優しくて、あの笑顔を見ると幸せになれるしな。」 隊士3「俺……甘味屋で団子買ってくる。」 零番隊士は桜華によって鍛えられている。それも、総司や3馬鹿の無茶な稽古でなく一のようなちゃんとした稽古だ。 桜華「体操終わり。竹刀を振って下さい。1回1回気持ちを込めて。」 零番隊士は桜華に言われた通り、竹刀を振る。 桜華「ぶれてますよ。右の力が強いです。明日の雑巾掛けは左手でやって下さい。あ、あなたもです。」 的確に注意をし、時には褒める。 桜華だからできる稽古だった。
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