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凄いな~。
桜華の凄さに慣れつつある山崎はただ、そう思っていた。
魁「僕のクナイ持ってきますから。待ってて下さい。」
そう言うと的へ走って行く魁。
―タタタタ…
どれだけ離れてるんだろ?
なかなか帰って来ない魁に心配する桜華と『遅い』と顔に書いてあり、イライラしている山崎。
魁「ど、どうぞ…。」
手には厚手で大きな袋のクナイ。
山崎「遅いよ~。桜華、結構距離あるから思い切り投げな~。」
届かへんかなぁ?道場の幅と同じやからなぁ。
桜華なら届きそうやな。的のど真ん中にカツンとな…
桜華「うわぁ、意外と重いです…ね!」
勢い良く投げた。
クナイは真っ直ぐ的へ飛ぶ。
―ヒュンッ、ドス
魁「…さすが…ですね。」
普通は『カツン』なんですけど…なんでドス何ですかね;
僕の見間違いじゃなければ的…に食い込んでますよね!?半分以上食い込んでますよね!?
投げた結果に半ばパニックの魁。
どんなに本気で投げても3分の1より少し多いぐらいだ。なのに半分以上。
山崎「桜華はん、腕触らせてもろうても?」
口調が仕事用に変わってしまっている。
桜華「良いですよ?」
山崎に近付き腕を伸ばした。魁も山崎同様、桜華の腕を触る。
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