壱拾壱

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桜華「何着よう…。」 タンスには自分が買った着物が3つ。総司からもらった浴衣が1つ。何故か大量にタンスに入った着物が6つと浴衣2つ。 着物を全て並べて考えている。 総司「桜華さん、総司です。入って良いですか?」 障子の向こうから聞こえた総司の声。 桜華「すみません。今、散らかってまして…。」 総司「私は構いません。 お願いします、入れて下さい。」 悲しげな声の総司にゆっくりと障子を開けた桜華。 総司「桜華さん。土方の野郎から『島原に居たのだから女装しろ。』と言われました。着物は『山崎から借りろ』と。 馬鹿2人は一応隊長なので強いですから大丈夫だと思います。ま、桜華さんの方が強いですけでね。」 私が一緒に行きたかったのに…💢。土方の野郎、アレ盗んでやる。 許可がもらえずイライラ立つ総司。 桜華「わかりました、山崎さん。」 山崎「やんや、またバレてもうたんか?」 畳の下から現れた山崎。服に砂が付いている。
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