壱拾壱

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日は傾き、甘味屋の出入りが多くなった頃。 左之「んで、此処が酒屋でなって!餓鬼!どうした!?」 酒屋の道を通ると泣いている子供を見つけた左之はその子供に駆け寄った。 子供「痛いよ…。」 泣きわめく子供に左之は優しく言った。 左之「膝擦りむいただけだろ?男ならシャキッとしろ。好きな女も守れねぇぞ。」 左之…優しいな。 私、何か出来ないかな? 桜華「目瞑ってくれる?魔法をかけてあげるよ。左之は私が見えないように後ろを見て立っていて下さい。」 左之「ん?ああ。」 桜華は左之に気付かれないように脇刺しを抜き、男の子が目を瞑るて手のひらを傷つけ血を男の子の傷に垂らす。 桜華「終わり!」 男の子の傷は消え、元気に走って行った。 左之「何をしたんだ?」
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