壱拾弐

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総司「桜華さん、大丈夫ですよね…。」 裏口を前に総司は桜華だけの心配をしていた。 他は死んでも生き返って来そうな者だけですから、桜華さん…アナタだけは無事でいてください。 ―スタン 総司の側に降りた山崎。魁同様の服を着て、目つきが鋭い。山崎の容姿には似合うが。 山崎「総司はん。桜華はんは戦っとる最中や。もうすぐで門が開くんやからな。 気ィ締めとかんと殺されるで。」 アナタだけが桜華を心配しとるんやない。 みんな心配しとるんや。自分の身より、近藤さんと同じ位にな。 総司「早く持ち場についてください。サッサと殺して桜華さんの所へ行きたいので。」 山崎「自分もや。早よな。」 闇に消えた山崎。 山崎さんは優しいですね。 ―ギー 総司「来たそうそう悪いですが、死ね。」 ―ズシャッ、ドサッ 容赦なく男を斬る総司。返り血を浴びた姿は斬り込み隊長をかってでる新撰組一番隊隊長。 総司「斬れ!!」 ―キン、ズシャッ 『おー!』 一番隊隊士は斬る。その身を手を赤く染めて。 自分の誠の為に。
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