壱拾弐

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土方「話すつもりは無かった。すまない、近藤さん。コレだけは俺の胸にどどめておきたかった。」 ―キン、ズシャッ 桜華「逃がすな!!」 血にまみれた桜華が刀を敵に向けて叫ぶ。 幸田「桜華さん!コイツ、腹刺されました!」 桜華が駆け寄ると腹に穴があき、血がとめどなく溢れている。 魁「桜華さん!後は大丈夫ですから治療を!零番隊の部屋に!」 桜華の後ろに着地し、そう言うと屯所に入り報告をしに近藤の部屋に向かう。 桜華「皆さんの部屋に!ゆっくりと運んで下さい! 他に怪我をした者も部屋へ!」 私がしっかりしないと。今は隊長代理なのだから。 理性で体の震えを止めた桜華は隊士に指示を出す。 魁「失礼します。表口、敵は逃げ外で待っていた新撰組の手により殲滅完了。現在の所重傷者一名。零番隊の部屋に桜華さんが…。」 土方「一!行くぞ!山崎から報告があるまで全員待機!山南!頼んだ!」 自ら山南に頼み、土方は一を連れて部屋へ向かった。
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