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「アンタさえ居なければ!!」
痛い。
痛いよ、お母さん。
「死ねばいいのに…。」
私達、要らないの?
お母さん。
お母さん…。
身体には無数の痣と切り傷。
月明かりに照らされた人の髪は赤く染まり、着物も染まっていた。
「…さようなら、お父さん。お母さん。」
愛されていなかった。
その子は自分が居るはずの枕元に今まで貯めたお金を置き、その身1つで歩き出した。
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