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母「それは駄目よ。決まっている未来を壊しては駄目。あなたなら分かるわ。
いい?母様も同じ夢を見たわ。あなたは助かる。
父様と母様はあなたが生きてくれたら幸せなの。」
涙を流し言う母。
変えられるなら変えたい。けれど、夢見としてやってはいけない事。
父「大丈夫。父様も母様もお前の側にいる。」
幼い女の子には辛い現実。父も母も殺される事が分かって居るのに逃げられない。
母「あなたの力は強い、母様よりもよ。道を間違ってはダメよ。」
女の子はゆっくりと目を閉じた。
父と母の温もりを感じながら。
父「私は戦うよ。」
刀を手に言った父。
せめて、娘に道を示したいのだろう。
母「私も戦います。血が知っていますから…。」
そう言って布で大切にくるまれている物を持ち出した。
父「君もか…。何時頃だい?」
母「明日の夜。」
そう言う母の顔はなんとも悲しげだった。
愛する人達との別れが目前だから…。
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