壱拾四

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華桜「そこで桜華は倒れた。 恐怖で髪は白くなり、桜華は飼われた。動物以下の扱いをされても尚、記憶が無かったから生きて来られた。 そして、逃げ出した日…俺は寝ている桜華の身体を借り、あいつ等の部屋へ向かった。そこで聞いたのは『両親の仇と知らず妹の私を親だと思って働いてくれたけど、使い物にならないから殺しましょう。』とな。 どうだ?コレが本当だ。感動したか?」 あぐらをかいて話していた華桜は言い切った。 山崎「ウソや…。自分が調べた内容と全然ちゃう…。」 絶望を抱いた目で桜華を見る3人。 桜華の『保護者』と言った土方の言葉。それを言わないようにとしていた理由。 一「…桜華は何故……苦しんだ?」 一番知りたかった事。 山崎もそこまで知らなかった。 華桜「トシ、テメェには言ったろ?何度もな。 テメェが説明しろ。俺の言葉は理解しにくいんだろ?」 土方は拳に力を入れた。 コレを知ったら全員桜華の前で傷無いように戦うだろう。どんな傷も分からないようにして…。 どうすりゃぁ良いんだ? 華桜「面倒臭せぇ!トシ、テメェは茶を持って来い!それまでに話してやる。 行け!」 土方「お、おお。」 華桜の迫力におされて土方は副長なのに茶を取りに行った。 華桜「一度しか言わねぇ。眠いしな。良く聞けよ?」
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