壱拾四

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近藤「どうしたんだい?」 部屋には近藤が報告を聞き、山南がまとめていた。隊長が座っている。 土方「桜華の隊士が重傷を負ってな…、記憶を戻さないか心配だったんだ。暴れるのが予想出来たから一を連れて行った。 すまない。」 土方が謝った。近藤を始め全員が驚いた。謝る事が殆ど無い土方が自ら謝罪を述べたのだから。 一「私は見回りに行きます。」 そう言って礼をしてから隊士を連れて屯所を出て行った。 総司「土方さん、桜華さんは記憶が無いのですか?」 墓穴を掘った土方。 どうしたんだ…俺は? 冷静で冷酷な鬼で居なくてはいけないのに、俺は何をしてるんだ…。 土方「…保護者が与えた恐怖で幼少の頃記憶を無くし、髪が白くなった。 山崎が個人的に調べた結果だ。」 そう言うと近藤の隣に座った土方。 山南「敵は殲滅。負傷者は3名…内1名重傷。 ただし、全員治療が完了している。 今のところは何もないよ。」 近藤「今回はかなり早く終わったからな。明日でも宴をやろうか。桜華君の歓迎会も含めて。」 そりゃあ、血走ってりゃ早く終わるさ。総司なんか真っ赤に染まってらぁ。 隊士は必要無かったな。 歓迎会に目を輝かせる隊長達。 『(桜華と仲良くなれる!)』
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