壱拾四

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総司「甘味と熱燗、今すぐに持って来て下さい。桜華さんに貢ぎ物をした事は黙ってあげましょう。 あの人達が知ったら何をしますかね…?」 みるみる顔を青くする隊士達。 『(ヤバい!隊長に知られたら…終わりだ!)』 3馬鹿“予備軍”だからなのか頭の回転が速い。 『只今お持ちします!』 ―バタバタバタ 急いで立ち去る隊士達。総司は笑いながら桜華の部屋に向かって歩き出した。 桜華さんの部屋に入れなくても外で月を見ながら飲めばいいかな。 私の思考は桜華さんを中心だな。 どうしてだろう…。明日、会えば良いのに胸が苦しいのは…。 ゆっくりと屯所を歩く総司。一を含む3番隊と山崎以外(例外は除く)は寝静まっているのか静かだ。 総司「…桜華さん大丈夫でしょうか…。」 私も初めて人を斬った夜は感触が消えなく、苦しんだ夜。土方さんが何故か私の布団に近付いてただ座って居てくれたけど…。 桜華さんの側には役立たずしか居ない。 ↑失礼 『持って来ました!』 3馬鹿予備軍は熱燗と山盛りの団子を持ってきた。 総司「じゃあね。」 縁側に座った総司は1人団子を食べ始めた。
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