壱拾四

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ゆっくりと近付く桜華の顔を見た。 長く白い髪は月明かりに照らされて金色に輝いている。 髪同様白い肌。陶器のように滑らかで透き通るようだ。 黒い眼帯で隠された瞳には何が隠されているのか…隠されていない潤んだ黒い瞳は総司だけが映っている。 筋の通った高い鼻。 白い肌に栄える赤く上気した頬。 赤く膨れ上がった艶やかな唇。 もしかして…私は桜華さんが好きなのかな? そして、訪れた至福の時。
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