壱拾五

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…どうすれば良いんだろう…。 何で沖田さんが桜華さんと同じ布団で寝ているのかな? 僕は見ないフリをした方が良いのかな…?それとも土方さんか山崎さんに報告した方が良いのかな…? どうしよう…。 桜華「ん…。」 ―ビクッ もぞもぞと動きながら眠っている桜華。 魁は今の状況をどうすれば良いのか分からず起床後からずっと考えていた。 隣には総司が桜華を正面から抱きしめながら寝ており、桜華は総司の腕に頭を乗せ胸に顔を埋めるような形でスヤスヤと寝ている。 奥に居る夕も布団から飛び出し寝ている。 魁「山崎さんだけ報告した方が良いかな…。」 後々、何されるかわからないし; 前々から桜華の事を気に入っている隊士が桜華にちょっかいを出していて山崎が『見つけたら自分に報告しなアカンよ』と言われていたのだ。隊士がどうなったかは分からないが…。 …殺される。 同じ部屋だって聞いた時、機嫌悪かったし…僕だけ無茶苦茶な八つ当たりしてきたし。 魁は急いで着替え、監察らしく物音を立てずに山崎を探した。 山崎「魁、どうしたんや?」 部屋には居なかったので屋根に登ると山崎が呑気に座っていた。 魁「今、お帰りですか?」 山崎「『どうしたんや?』と聞いてんのや。土方の野郎に見回り頼まれて終わったとこや。 サッサと答えろや。」 機嫌が悪い…。沖田さん、ごめんなさい! 心の中で総司に必死に謝り、魁は申し訳無さそうに山崎に小さな声で言った。 魁「実は…桜華さんの布団に沖田さんが入っていまして…。」 ―ガツン 山崎「アホ!サッサと言えや!! 魁!お前は源さんとこ行っとき!」 涙目になりながら魁は山崎の話を聞き漏らさないようにし、山崎は言い終わると屋根から飛び降りた。 沖田さん、ごめんなさい。 僕が生きる道はコレしか無かったんです。 山崎を追うように魁も屋根から降りた。 ―ドサッ
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