壱拾五

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山崎「もちろん~。」 ―ドカッ 総司「グフッ!山崎さん!何するんですか!」 山崎に腹を蹴られ目覚めの最悪な1日を迎えた総司は山崎を睨む。とうの山崎は冷たい笑顔で総司を見る。 山崎「感謝してもらわなぁ。 早よ部屋に戻らなぁアカンよ、土方はん達に見つかってみぃ。 自分やから甘い、殺されるで。」 まぁ、自分も今すぐお前を殺したいんやけどな~。桜華が望まんから我慢しとるんやけどな~。 山崎自身殺したがっているが桜華の目の前で殺すと自分が嫌われるので諦め、貸しを造ることにした。 総司「貸し…ですか?」 頭の回転が速い総司はすぐさま答えを導いた。 確かに殺されますね。桜華さんを支え、守ると誓ったのですから死ぬわけにはいきません。 ですが…、山崎さんに借りを造るのは不本意。苛立たしい事限り無いですね。 恋敵の1人である山崎に借りを造るのが本当に嫌な総司。いや…、借りを造ること自体嫌なのだ。 山崎「分かっとるならええんや。で、桜華に何したんや?隠し事せいへんで答えや。」 脅迫じみた言葉で総司を睨む。当の本人である桜華はあくびしながら2人を見ている。 何の話かな? 総司「縁側で一緒にお月見をしました。体に力が入らないらしく私が抱きかかえる形で座り、お茶やお団子を口へと運びました。 それと……接吻を…。」ボソッ ―ガシッ、ブン 山崎の左手が総司の胸倉を掴み、右手が勢い良く総司の右頬へ向かう。 痛そうだな…。 そう思いながら総司は歯を食いしばるが、目は閉じずしっかりと山崎を見据えた。 山崎「なにすんのや!」 山崎の右ては頬に当たる前に止められた。
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