壱拾五

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『はい。』 笑顔で答えた2人。桜華も嬉しそうに頷く。だが、2人は心の中では嫌がっていた。 何で桜華の隣に総司と座らなぁアカンのや。自分だけで良いやろ。 山崎さんは危ないですからね。一さんならまだ安全圏内ですが…。ま、私が守れば良いだけですね。 総司「山崎さんも行きますよ。桜華さんが着替えますから。」 山崎を引きずって出て行った総司。部屋には桜華と寝ている夕。気がつくと時刻は大体何時も起きている時刻になっていた。 桜華「夕さん。起きて下さい、遅れてしまいますよ。」 優しく夕を揺すりながら声をかける桜華。夕は目を擦りながら体を起こした。 桜華「おはようございます。」 朝一に見る桜華の笑顔に夕は顔を紅くしながらやる気が一段と上がった。 夕「お…おは、ようございます。」 桜華「私は顔を洗ってきますね。」 手拭いを持ち、井戸へ向かった桜華の背中を夕は見えなくなるまで見続けた。 夕「今日も頑張るぞ!」 素早く着替えた夕は桜華が居なくなった井戸へ向かい、台所へ朝食を作るために足を早めた。
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