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総司「行きますよ。」
竹刀を振り下ろす総司。速すぎて線のように見える竹刀を桜華はいとも簡単によけ、総司の空いている脇に竹刀を振るう。
総司「甘いですよ。」
桜華「わかってます。」
―バシッ
―タン、タタン
―バシッ、バシ、バシッ
一とは違う技の戦い。桜華も総司も譲らない。
総司「そろそろ、アレお願いします。」
私が見切れなかった技。ワクワクします。早くきてください。
桜華「では…。」
―ヒュッ
また、あの呼吸だ。あの呼吸に秘密があるのか?
一は桜華だけを見る。総司はその振るわれる竹刀を見る。
桜華「総司さんの負けですね。」
来ると分かっていても無駄だった。総司の竹刀は一の竹刀が刺さっていた穴に入り、誰しもが見えなかった。
桜華「ありがとうございました。絶対に生きて帰って来ますから。」
道場を出た桜華は山崎の部屋へ向かった。
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