壱拾五

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山崎「お疲れ~。」 部屋には山崎が机に向かって何か書いていた。 桜華「それは?」 山崎に聞く。すると山崎は手早く片付けて新しい紙を置いた。 山崎「手紙を書いたんだよ~。遺書かな~。桜華も書くんだよ?文字は書ける~?」 山崎の隣に座った桜華は首を横に振った。 ゆっくりなら読めるが書けないのだ。 山崎「書きたい言葉言ってくれる~?俺が書くよ~。」 一度置いた筆を取ると紙に向き直った。 何を書くんだろう? 桜華「きっと長くなりますけど、お願いします。」 山崎「分かったよ~。」 桜華は息を深く吐くと目を伏せて言い始めた。
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