壱拾五

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山崎「これで良いんだね~?」 桜華「はい、ありがとうございました。」 山崎は手早く片付けると机の隅に自分の手紙と並べて置いた。 やっぱり、監察は大変なんだな…。 山崎「桜華、髪を黒く染めるよ~。」 白髪は目立つ。桜華の命の危険を減らすためには必要な事。 桜華「はい。」 今から私は別人になる…。山崎さんと夫婦になる…。 桜華の心は決意でまとまっていた。 山崎「コレを髪に塗るよ。いい?潜入中は髪を濡らしてはダメ~。濡らさなければ大丈夫だから。」 山崎が持ち出したのは黒くドロドロした液体。臭いは無いが怪しい。 桜華「分かりました。」 山崎を信用している桜華は何の躊躇いもなく答えた。 山崎「塗るよ~。」 黒くドロドロした物に手を付け、桜華の髪に塗る。塗られた所から黒く染まる。 物が無くなる頃には桜華の髪は漆黒になっていた。
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