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一「…猫が怪我をしている。」
自分より猫を心配する一。
そんな一だから桜華は真っ先に懐き、糸口が見つかったのかもしれない。
山崎「コレ~?」
何時の間にか猫を捕まえていた。首の裏の皮を掴み、一に渡した山崎。
真っ白で可愛い猫だ。
桜華「一さん、猫ちゃん抑えて下さいね。」
そう言った桜華の手には山崎のクナイが握られていた。
山崎「危ないよ~、猫ちゃん殺すなら俺がやるし~。」
―グサッ
何の躊躇いもなく左腕、手首近くに突き刺した。
―グニュ、グチュ
クナイを動かし、えぐる。
総司「桜華さん!」
土方「待て。」
桜華を止めようと立ち上がった総司の腕を土方は掴む。
強く、強く…。自分の気持ちを抑えるように。
桜華「元気になってね。」
流れる血液を猫の傷口に垂らす。
畳が…白い毛が紅く染まる。
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