参拾七

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?「ん…。」 土方「起きたか…体調はどうだ?」 目を開けた桜華に聞く土方。心配そうに見守る平助と左之助、一は桜華の額から温かくなった手拭いをとる。 華桜「…最悪だ、クラクラして気持ち悪りぃ。」 桜華でなく、華桜が目を覚ましたのだ。 頭が痛くクラクラするのか華桜は額に手を伸ばし、顔をしかめる。 土方「あれの影響か?」 仕事をして背を向けながら言った土方。 華桜「桜…夢見しろ…ただ…の…女……。守…れ。」 一「華桜!」 グラッと揺れた華桜の身体は一に支えられた。 土方達も慌てて近付くが、ぐったりと一に抱きかかえられている華桜。 白い頬は何時もより赤みを帯びて息が荒い。そして、一だけが分かる異様な熱さ。 桜華「……はじ…め…。」 うっすらと目を開けた桜華がポツリポツリと呟いた名前。 一「俺は此処に居る。」 空を掴むように動く桜華の手をしっかりと握り一はそう言った。 ―ツゥ… 『な!?』
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