参拾七

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一「…何故、泣く。」 桜華の頬を伝う涙を右手で優しく拭いながら言った。 桜華「…未来を変える…。」 小さく響いた言葉だが全員の耳にハッキリと聞こえた。 桜華は黒く焦点の合わない目で天井を見る。 桜華「…みんな……助ける…。」 夢見なのだろう。 桜華の言葉はまるで新撰組が危険な目にあっており、桜華は無理矢理未来を変えようとしているように聞こえる。 土方「桜華、俺達は死なねぇ。」 総司「特に土方さんと左之助は殺しても死にそうにありませんから(笑) 私と一さんは死ぬほど弱くありません。 平助は………どうにかなるでしょう。」 平助「『どうにか』って何だよ!Σ( ̄□ ̄)!」 左之助「おうよ!俺は死なねぇ‼」 土方「左之、テメェ馬鹿にされてんのに胸張って肯定してどうすんだよ…;; 総司、俺は殺されたら死ぬ。相手を殺してからな。クックック。」 一「…お前が居なくなるまで側に居てやる。」 口々に言う言葉。 一瞬、桜華が笑ったような気がした面々。 ゆっくりと瞼が落ち、眠った桜華だが土方は華桜の言った『ただの女、守れ』が気になった。 桜華がただの女…。って事は血の力が無くなるって事なのか…?俺達に『守れ』と言ったのは力が無くなるから?
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