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華桜「こんにちは。」
「いら…。キャーッ💕桜華さん‼愛してます(≧∀≦)って髪の毛が黒い!?」
面白い程顔を赤くして叫ぶ女。主人の娘だろうか、上質な着物に簪と言った高そうな物を身に付けている。
華桜「私もアナタを好いてますよ。髪の毛は染めました、アナタと同じ色が良かったからです。ご主人は居りますか?」
うるせぇんだよ、このアマ。
紳士的な態度と表情とは打って変わって苛々している。
「父ですか!?はい!少しお待ち下さい!」
バタバタと走る娘。すぐさまバタバタと近付いてきた。
「桜華さん!?黒い髪もイケます///ジュル。」
眼鏡に七三分け。ムカつく顔立ちの男が頬を染めて言ってきた。涎を啜っている。
華桜「ご無沙汰しております。折り入ってお願いしたい事がありまして…お伺い致しました。」
鳥肌が立つ華桜だが、コイツを潰したいが為に堪え微笑んで言った。
「勿論です///琴南[コトナ]、桜華さんを奥の部屋に連れて行くからお茶を持ってきてくれ。」
楽々と奥へ通された華桜。
主人がニヤニヤしながら先を歩いているのは気にしてはいけない。
「どうぞ、お座り下さい。」
通されたのは何故か茶室。
狭い…。
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