4250人が本棚に入れています
本棚に追加
/894ページ
桜華「すみません。」
店の奥へと皆が固まっている中、桜華だけが浪士達の前に立つ。
桜華「新選組の者です。
あなた達が捕まえている女性を離してくれませんか?」
浪士1の腕の中にいる店員の女性。
浪士2「ふざけた事言ってんじゃねぇよ!餓鬼!!」
桜華に向けて刀を抜いた浪士2。
山崎「桜華!」
人で前に進めない山崎。歯痒い。
―バキッ
桜華「危ないですよ。」
誰もが殺されたと思ったが、予想外の音が響いた。
桜華の右手親指と人差し指に折れた刀。
浪士1「お前!何をした!?」
慌てる浪士。
桜華は微笑んで言った。
桜華「新選組、零番隊の者です。
彼女を離しなさい。」
穏やかな空気を纏っているハズの桜華からは凛とし、気高い雰囲気。
新選組であると疑っていた浪士達でさえ、威圧された。
最初のコメントを投稿しよう!