参拾七

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華桜「歳達が怖いか?」 自室に着いた華桜は胡桃を正面に置いた座布団の上に座らせ、言った。 胡桃「…イヤ。」 それなりに教養があり、言葉を理解出来るらしい。 華桜は胡桃の答えに笑い、頭を撫でた。 華桜「そっか。俺は嫌じゃねぇのか?」 ―コクン 頷いて答えた胡桃。幼い身体は華桜にピッタリくっついた。 華桜「……俺の所に来るか? アイツから離れて俺の側に居たいか?」 胡桃は『アイツ』と言う主人を指す言葉を聞き、首を横に振った。 華桜「ん?これは、何だ?」 胡桃の首に巻かれたリボンと言う異国の物を触って言った。 しかし、華桜はリボンでなく、その下にあろうでのものを聞いた。 胡桃「キライ。」 華桜「見られなく無いのか?」 胡桃の『キライ』の言葉の意味を聞いた。 言葉は理解するだけで話せないのか? 華桜の予想が成り立つ。 だが、その予想は崩れ去った。
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