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華桜「歳達が怖いか?」
自室に着いた華桜は胡桃を正面に置いた座布団の上に座らせ、言った。
胡桃「…イヤ。」
それなりに教養があり、言葉を理解出来るらしい。
華桜は胡桃の答えに笑い、頭を撫でた。
華桜「そっか。俺は嫌じゃねぇのか?」
―コクン
頷いて答えた胡桃。幼い身体は華桜にピッタリくっついた。
華桜「……俺の所に来るか?
アイツから離れて俺の側に居たいか?」
胡桃は『アイツ』と言う主人を指す言葉を聞き、首を横に振った。
華桜「ん?これは、何だ?」
胡桃の首に巻かれたリボンと言う異国の物を触って言った。
しかし、華桜はリボンでなく、その下にあろうでのものを聞いた。
胡桃「キライ。」
華桜「見られなく無いのか?」
胡桃の『キライ』の言葉の意味を聞いた。
言葉は理解するだけで話せないのか?
華桜の予想が成り立つ。
だが、その予想は崩れ去った。
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