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動いたのは辻風。
桜華と似た竹刀の振り方に総司は嬉しそうに竹刀で受け流す。
総司「ハッ!」
得意の三段突きを繰り出す総司。早々と出したのには若宮家に行きたいと言う願望の現れだろう。
辻風「これまでか?」
総司「な!?」
真後ろに移動していた辻風に驚き、竹刀を横に振るい間隔を開けさせる。
辻風「参る。」
その言葉に警戒する総司。辻風は腕を流したまま総司に向かって走り込む。
総司「直接攻撃ですかッ!」
目の前に来た瞬間恐るべし速さで振り下ろされるモノを竹刀を使って防いだ総司。
辻風「甘いな。」
振り下ろされたのは腕。竹刀を持っていない方のうでだ。
―バシッ
振り下ろされていない腕は的確に総司の脇腹に入った。
辻風「次。」
悠々と総司に勝った辻風は次の者を求める。総司は負けた事より、実力の差にヘコみながら座っていた所に戻った。
新八「俺が行くぜ!」
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