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辻風と新八が打ち合いをしている時、あまりのヘコみように可哀想な総司に声をかけた。
桜華「…総司?」
総司「…何ですか?」
元気の無い声に桜華は理由を考えたが試合に負けたことしか思い当たる節がない。
桜華「…辻風は風魔で2番目に強いんです、1番は頭首ですからね。」
若宮の当主を守る者は強くなくてはならない。
総司「あれで5割じゃないですか…。」
辻風が5割で自分に勝てたと思う総司は自分の実力の無さにヘコんでいたのだ。
桜華「勘違いしてませんか?
最初は5割でしたが、最終的には7割まで上がりましたよ?三段突きの時ですね。
短時間で終わらせたのは後が居るからでしょう。」
その言葉に総司は少し、嬉しそうに笑った。
7割…。
もう少しで勝てる。
桜華「それに、辻風の動きにある程度反応出来たんですから凄いですよ?
辻風が勝った人を連れて行くなんて一言も言ってませんし。」
忍の動きに反応出来た総司は凄い。竹刀と言う使い慣れていない物を使っての試合だが、速さはあまりの変わらないのだから。
辻風が実力を見ると言ったのだ。
総司「そうですね✨もし、私が若宮家に言ったら若宮家の皆さんと稽古したいです✨」
桜華「大丈夫ですよ、稽古出来ると思いますから。」
そう言って、新八の試合に向き直った。
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