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―バツッ
刀を振るい、血を払う。
―キン
懐紙で刀を拭くと鞘に納めた。
桜華「死にはしません。
これに懲り、今までの行為を悔やむなら私を訪ねて来て下さい。
今すぐなら、治療もしてあげますよ。」
山崎「桜華!怪我は!?」
店から飛び出して来た山崎。
女性を落ち着かせるのに2、3分しかかからなかったハズなのに…。
桜華「山崎さん。殺した方が良かったですか?」
桜華を中心とした蠢く浪士達。
山崎「な…。」
桜華が口にしたのは『殺しますか?』殺せたのに殺さなかった。何故?
山崎には理由がわからなかった。
桜華「治療して、未来を見ます。
結果を見てから殺そうと思いました。」
もし、新選組に価値がある人間なら生かしておけば良い…。
山崎「…そうだね~。
お前達~桜華に感謝しな~。
治してやるけど、桜華と土方さんと山南さんと近藤さんの意見で決まるから~。
それまで、監禁な~。
来なかったら…俺が殺してあげる~。」
目が笑ってない笑顔で言った山崎。
桜華の思いを踏みにじったら殺してやる。
桜華の意見を優先させて考えるだろうから…、雑用かな。
こない奴…いたぶって殺してやろ~。
桜華の手を引いて屯所を目指した。
店員「新選組の桜華様…///。」
山盛りの甘味が乗った馬鹿みたいにデカい器を持った女性は頬を赤くして呟いた。
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