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土方「桜華、はしゃぐと転ぶぞ。」
煙管片手に歩く土方。紺の着流しを着て人混みが嫌なのか眉間にシワを寄せながら注意する。
桜華「大丈夫です!一、早く!何?月夜。……アレが食べたいの?」
月夜「食べる!月夜いっぱい食べる!」
月夜を抱きかかえたまま一を急かす桜華。月夜はある屋台を指差し言った。
桜華と月夜はお揃いの蓮の花が綺麗な着物を着ている。桜華は美人な女性に山崎の手によって変わっていた。
山崎「私が買ってきます。」
土方に言われ仕方無く女装している山崎。
鉄之助「か、母様。俺が買ってきますから。」
山崎が八つ当たりとイタズラでまた息子役になった鉄之助は山崎からお金を受け取ると物を買って来た。
一「…ゆっくり食え。」
月夜に渡す直前に言った一。月夜が持っているのはかき氷だ。
月夜「~しぃ!ハイ!」
桜華の口元に運ぶ月夜。桜華は食べ、微笑みながら言った。
桜華「美味しいね、ありがとう。」
一も自然と表情が軟らかくなり、土方と山崎も満足そうにする。
山崎「明日が行く日やと思うと寂しいなぁ…。」
明日は朝一で若宮家へ向かう日。何か問題があった時、休養の疲労などがあった時の為に1日余分に開けている。
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