参拾九

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土方「こりゃあ、贅沢だな。」 着いたのはこの辺りでも高価で有名な宿屋。 辻風「私達は警護ですので部屋では壱琉様方でお使い下さい。」 そう言って荷物を部屋に置いた辻風。部屋は20畳はありそうな広々とした部屋。 ―リン 辻風「壱琉様、何かありましたらお呼び下さい。 着替え等もやることが式たりですので。」 髪紐を取った桜華。 辻風「はぁ…、着替えを。」 『御意。』 いきなり現れた女忍に着物を脱がされる桜華。いきなりの事に土方、一、左之助、鉄之助は顔を赤くして背を向ける。 辻風「お前達…少しは考えろ。」 そう言う辻風も背を向けている。 月夜「母さま、白い~。」 背後から聞こえた月夜の声に反応する面々。 桜華「んッ、そんな所触らないで…。」 『(何処を触ってるんだ!?)』 桜華の色っぽい声に気になる面々。実際のところは桜華の腹にある傷を撫でただけだ。 その事を知らない面々は…。
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