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どうすっかな~。
机など必要最低限しか無い部屋。
華桜「つまんねぇ…。」
桜華に話しかけたが、返事は返ってこない。
そう言えば…桜華、夢見してたな~。
適当に仰向けに寝転がって目を瞑った華桜。
逃げられず、辛い日々…。
良い未来が見えるとは限らない。
桜華は…親に殴られ、体を切られ血を流した。
私利私欲に溺れた親に何も刃向かうことなく、淡々と生きた。
刃向かう事が出来なかった。
あの日…、錠がしまってなかった。
俺はチャンスだと思って逃げ出した。
桜華…これで良かったのか?
あの日、錠がかかってなかったのは…血が治療出来なくなったから。
…殺す為に。
あの親は、桜華の心を思って血を奪わなかった自分達の行為を桜華が使い物にならないと判断した。
桜華、今…幸せか?
あの時死にたかったか?
俺を恨んでないか?
華桜「…聞けないか……。」
目を開け、大の字になる。
?「失礼するよ。」
優しい声と共に障子が開いた。
華桜「…山南さん?」
山南「そうだよ。話すのは初めてだね。
それにしても…総司君にイジメられたのかな?」
服が破けているのを見た山南は言った。
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