5/26

4250人が本棚に入れています
本棚に追加
/894ページ
山南「そうするよ。桜華君、行こうか。」 先を急ぐように歩き出す山南。それを追いかけるように桜華も続く。 土方「山崎。桜華を監察にする気か?」 山崎「そうだよ~。あんなに才能があるんだから~。 トッシーに話したっけ?3日歩く所を一晩…正確には日が暮れてから日の出までの間に着いたって~。 道中、山賊とか浪士とか武器なしで全滅させたって~。」 ヘラヘラ笑っているが、山崎でさえ約1日かかった。調べる時間も含めるが。 蔵暮らしの女の子がやれるわけがない。 土方「チッ…聞いてねぇよ。 桜華の身の安全はお前が保証しろ。もし…服が破けていたり、血が付いていたら…血祭りにあげられるぞ。」 特に総司。一はかなり怒るだろうが、血祭りにはしないだろうからな。 山崎「大丈夫~。桜華に怪我させた奴、俺が肉片にしてあげるから~。」 マジ顔で言う山崎。 土方「…監察として働け。 っと、明日1日桜華を訓練しろ。」 山崎「トッシー…大好き。」 許可もらえた喜びで土方に抱きついた山崎。 土方は慌てて振り払おうとするが離れず、眉間のシワが増える。 総司「土方さん。山崎さん。 桜華さん…知りませんか?」 土方と山崎の表情が固まった。 不機嫌極まりない総司がどす黒いオーラを出しながら爽やかな笑顔で立って居たのだから。
/894ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4250人が本棚に入れています
本棚に追加