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山南「そうするよ。桜華君、行こうか。」
先を急ぐように歩き出す山南。それを追いかけるように桜華も続く。
土方「山崎。桜華を監察にする気か?」
山崎「そうだよ~。あんなに才能があるんだから~。
トッシーに話したっけ?3日歩く所を一晩…正確には日が暮れてから日の出までの間に着いたって~。
道中、山賊とか浪士とか武器なしで全滅させたって~。」
ヘラヘラ笑っているが、山崎でさえ約1日かかった。調べる時間も含めるが。
蔵暮らしの女の子がやれるわけがない。
土方「チッ…聞いてねぇよ。
桜華の身の安全はお前が保証しろ。もし…服が破けていたり、血が付いていたら…血祭りにあげられるぞ。」
特に総司。一はかなり怒るだろうが、血祭りにはしないだろうからな。
山崎「大丈夫~。桜華に怪我させた奴、俺が肉片にしてあげるから~。」
マジ顔で言う山崎。
土方「…監察として働け。
っと、明日1日桜華を訓練しろ。」
山崎「トッシー…大好き。」
許可もらえた喜びで土方に抱きついた山崎。
土方は慌てて振り払おうとするが離れず、眉間のシワが増える。
総司「土方さん。山崎さん。
桜華さん…知りませんか?」
土方と山崎の表情が固まった。
不機嫌極まりない総司がどす黒いオーラを出しながら爽やかな笑顔で立って居たのだから。
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