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花里「薫ちゃん。お茶を持ってきて、あなたの分もよ。」
山南から離れた花里はポカーンとしていた薫に言った。
薫「え、私もですか!?」
山南「桜華君と話してくれないかな。
彼、新選組に来たばかりだし…最近まで大変だったらしいから。」
桜華君は蔵に監禁されていたんだから…。
薫「え…でも…。」
戸惑う薫。そんな薫を見ていた桜華は薫に向き直って話しかけた。
桜華「薫ちゃん。私と話したくなければ構わないよ。
こんな髪だし、気にしなくて良いよ。」
花里はハッとした。
山南さんしか見ていなかったから…あの子、髪が白い。
ただの白じゃない…、汚れを知らない白。
薫「そんな事無いです!
桜華様の髪は綺麗です!!」
力説する薫に3人は微笑んだ。
花里「早くしておいで。
時間が無くなってしまうよ。」
薫は飛び上がるようにして、バタバタと走って行った。
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