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桜華「この髪を綺麗と言ってくれたのは、薫ちゃんで2人目なんだ。1人目は新撰組の鬼なんだけどね。」
笑いながら話す桜華に薫は少しずつ近付いて行った。
薫「桜華様には黒や紺の着物が似合うと思いますよ。」
自分と同じ色を言ってしまった事に後悔した薫。
桜華「なら、薫ちゃんとお揃いだね。
今度はそうするよ。
それに『桜華様』は止めてよ。桜華って呼んで欲しい。」
仲良くなれたんだから…。
新撰組と同じ位大切な人。
薫「お、桜華…?」
桜華「何?
私の大切な薫ちゃん。」
ボンッと音を立てたように更に真っ赤になった薫。
―クスクスクス
笑っていたのは花里。
花里「あまり、薫をいじめないで下さいな。
まだ、お客様も取った事が無いですし。」
山南「…そろそろ帰るよ。
花里、また来るよ。」
立ち上がった山南に続いて桜華も立った。
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