けとゆと

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       「撮影まで時間   かかっちゃうから   適当に遊んでて?」  衣装さんのミスで、  アクセサリーの  数が足りなかったらしい。  「裕?」  「あ、圭人」  撮影で公園に来ているのは、  俺と圭人だけ。  2人じゃやる事の無いしな…  「何して待ってる?結構時間   かかるらしいよ?」  「寝る」  俺の言葉を待っていたかの  様に圭人はすぐに答えた。  「寝るって何処で・・・?」  楽屋ならまだしも、ここ  公園だし…。  「あそこ」  圭人が指を指した方を見ると  大きな木が一本だけ  立っていた。  「日陰だし…裕も寝よ?」  可愛く首を傾げる圭人に  腕を掴まれ、俺は頷いた。  圭人ったら可愛いんだから…  「気持ちいいね」  木の下に座ると、圭人が  俺の肩に頭を置いて言った。  「…だね」  もう、寝てしまいそうな  圭人に軽いキスをしてから、  俺も静かに目を閉じた。 END
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