ひかゆり

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       目を開ければ、光が  僕を心配そうに見ていた。  「すぐ寝たから…   疲れてたの?」  「………」  体を起こすと、光と一緒に  裸のままでベッドに  寝ていた。  光がここまで運んで  くれたんだ…  「光…」  僕は光を見ないでまっすぐ  前を見ながら言った。  「光は僕を傍に感じた?」  最後に光を見ると、光は  目を大きくしながら僕を  見ていた。  「どう言う事?」  「いや…。僕、さっきの   行為は幸せが   感じられなかったよ…」  僕が大袈裟に肩を落とすと、  光は一瞬だけ顔を歪めてから  僕を抱き寄せた。  「ごめんな侑李…」  光の一言が妙に  胸に刺さった。  ゆっくりと痛みが  僕を襲う。  「俺じゃ…   駄目なのかもな…」 .
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