261人が本棚に入れています
本棚に追加
目を開ければ、光が
僕を心配そうに見ていた。
「すぐ寝たから…
疲れてたの?」
「………」
体を起こすと、光と一緒に
裸のままでベッドに
寝ていた。
光がここまで運んで
くれたんだ…
「光…」
僕は光を見ないでまっすぐ
前を見ながら言った。
「光は僕を傍に感じた?」
最後に光を見ると、光は
目を大きくしながら僕を
見ていた。
「どう言う事?」
「いや…。僕、さっきの
行為は幸せが
感じられなかったよ…」
僕が大袈裟に肩を落とすと、
光は一瞬だけ顔を歪めてから
僕を抱き寄せた。
「ごめんな侑李…」
光の一言が妙に
胸に刺さった。
ゆっくりと痛みが
僕を襲う。
「俺じゃ…
駄目なのかもな…」
.
最初のコメントを投稿しよう!