ひかゆり

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       「僕は光が…」  「同情なんて辛いよ…」  「違うよ光…」  僕達が幸せを  感じられなかったのは  こんな不安を  抱えていたから?  光の不安を、僕は肌で  感じていたの…?  「光…」  「もう、名前呼ぶな…   壊したくなる…」  光の笑った顔にまた、  締め付けられる。  「僕、光になら壊されても   いいんだよ…?」  「大貴の間違いだろ?」  もう、何を言っても光は  僕を拒む気がした。  なんで、余計な事  言ったんだろ…  嘘でも、なんでもいいから  光の傍に居たかった  だけなのに…  なんで光を  求め過ぎたんだろう…  「侑李。早く服着ろよ」  もう解ってる…  光と僕は戻れないって。 END
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