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ジャリ....
向こうはこちらの様子を伺っている様だった。
どうしようもなく怖くなって後ろにいる人から逃れようと一歩ずつ前に歩んでみる。
怖くて、手が汗ばんできた。
緊張がはしる...
(…あれ?)
あることに気がついて、私は足を止めた。
よくよく考えてみれば、ここは森の中だ。
もしかしたら私の後ろで変な気を出してる人はこの森の人なのかも知れない。
…もしかしたら私、さっきまで何故か寝てたから荒らされたかなんかしたとか思われてるとか…?
そもそもなんでこんな所にいるのかもわからないのに…逃げてばかりじゃなにも始まらないよね…
(でもやっぱ怖い…)
振り向かなきゃとは思うけど怖くて振り向けない。
(…だ…大丈夫だよ!!ちょっと事情話して道教えて貰えばいいだけだし………)
必死に自分に言い聞かせて回れ右と言わんばかりにガチガチで振り返る。
─でも…
「…え?」
後ろには誰もいなかった…─
(そんな訳無い!!…確かに感じたのに!!)
「…気のせいなわけないよ……」
ポツリと小さく呟いた時…不自然な風が私の横をすり抜けた。
「…ぁ…?」
何…?
自分の首に何か冷たい物が当たっている事に気付きピタッと動きを止める
。
なに…この嫌な感覚…
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