第二章*幕末を生きた男達

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「変な服着てる様な奴に言われたくない」 …私がそう言うと、男は黙ってしまった男からの返事は返ってこない。 (え...何?もしかして傷つけちゃった系?) 変な服は言い過ぎたかな… でも実際変な服だし… そんな事思いつつ私は恐る恐る男を見た。 (……) …これは…傷ついた様な顔でなく…正直すごくマヌケな顔でこっちを見てる。 「・・・はっ??」 そしてマヌケな声が返ってきた。 「……なに」 まるでおかしな物を見るような目で自分を見る山崎に若干苛立ちながらそう言うと… 「変な服は自分やろ?」 ・・・(・_・) 「‥はっ?」 意味のわからない言葉が返ってくる。 当たり前の様に、今度は私がマヌケな声を出してしまった。 (いや…どう考えてもどう見てもどうしても絶対アンタの方がおかしいから!!!) …って大声で言いたいけど自分はさっきまでこの男に殺されそうになっていた訳で… 面と向かって言える筈も無く、しかたなく私は1人心の中でツッコミを入れていた。
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