第二章*幕末を生きた男達

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しばらく沈黙… 先にその沈黙を破ったのは私だった。 「えっと…その格好は…アレですか??流行りかなんか!!つかコスプレ?」 頭の弱い私はいつのまにか、変な事を聞いていた。 …いやこれでも色々整理して言った結果なんだよ?! でも男から返って来た言葉は私をを更に混乱させるだけだった。 「こ…こす‥ぷ‥?……なんやそれ?」 (‥‥‥) 今時コスプレ知らないって… ん...わかった..。 この人頭イっちゃってるんだ。 うん...それならつじつま合うし...。 皆様も昔習いましたよね…? ヤバい人なら─逃げる!!! 「用事あるんでサイナラ!!」 私は全力で逃げた。 …いや正確には逃げようとした。 自分の腕が縛ってある事を忘れており全力で逃げる為、手を動かし転倒← ズシャャー!! 「…自分よくアホとか言われへん?」 男は土とキスしている状態の私を冷たい目で見てくる。 「…よく言われる」 そう言いながらにムクリと私は起き上がった。 気にしない…男の目が冷たい目から哀れみな目に変わっていた事なんて気にしない。 「…まぁお前さんまた逃げられると困るしなぁ…少し大人しゅうしとってくれな...?」 「はぁ?ふざけんな!!んなの無理にきまっ?!?..て...ッ」 ドサッ… 一瞬の鈍い腹の痛み こんな強烈な痛みは初めてで…私は意識を失い倒れた。 「ふぅ...しかしウッサイ女子やなぁ~こんなやつ見たんは初めてやわ...」 山崎はフッと笑うと恋歌を担ぎ上げ何処かへ走っていった。
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