第二章*幕末を生きた男達

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スタスタスタ… 「「…………」」 男と私は何も話さず歩く。 沈黙はキツいが話す話題もないし、第一多分誘拐されてる(?)身だ。 と私はそう思っていたのだが… 堪えられなくなったのか男が私に話しかけた。 「…貴方の名前何て言うんですか?」 いきなり話し掛けてくるなんて予想していなかった私は思わず身構えた。 それを見た男はクスクスと笑う。 「大丈夫ですよぉ!何もしませんから」 男は「ねっ?」と言ってニコッと笑う。 キュゥゥン// そんな顔をされると~!!///って駄目だって!!…この人は敵なの! たとえイケメンでも心を許したら駄目!! 「私を…どうする気ですか?」 私は男を睨みながら言った。 …このイケメンに対する私なりの精一杯の対抗だ。 男は「う~ん…」と考えた後、「お話するだけですよ♪」と言った。 『信じられる分けねぇだろボケェェェ!!ここに来る前に既にコス男(山崎)に殺されそうになっとんじゃあぁぁァ!!!』 …と、ちゃぶ台があったらひっくり返したい所だがあえて何も言わず「そうですか」と言った。
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