第二章*幕末を生きた男達

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「あああぁぁあー!!!」 私は叫びながら男を指差した 忘れもしないこの変人!!私をここに連れてきた変態コスプレイヤーだ。 男の方まで少し早足で歩いて行き胸ぐらを掴む。 「ちょっとコス男!!何処なんだよココは!!私を誘拐して何する気?!?早く家に帰せぇ!!」 私はそう言いながらすごい勢いで男を揺さぶってみた。 「ちょっ…やめ‥てく…!」 男は真面目に吐きそうな顔だがそんなのお構い無しに揺らす。 「止めて欲しかったらとっとと帰しやがれえェェェ!!!…うわっ?!」 …私…浮いてる?! 身体がいきなり宙に浮いた。 「和月さん、少しやり過ぎですよ~……ボソッ本当はもっとやって頂いても構わないんですがね」 ……沖田さん? 今最後なんかヒドイ事聴こえた気がしたんですが… 「ハハ..」 どう答えていいか解らず愛想笑いしていると 「おい・・」 …と言う殺気の含まれた声が聞こえた。 どうやら話に入って来たのは怖そうなイケメンらしい。
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